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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生8巻4号

1950年11月発行

統計の頁

腸管内寄生蟲

著者: 小宮義孝

ページ範囲:P.204 - P.207

文献概要

 本年は寄生蟲豫防週間が,12月初旬となつたそうである。終戰前後から急に激増した本邦における寄生蟲保有率は,その後5年にいたる今日,依然としてそのままで,すこしも減少の傾向を見せていないようである。さいきんにおける寄生蟲性疾患にもとずく死亡數は,全國で1ケ年約8,000内外に達すると云われているが,これは死亡診斷書にはつきりとそう記されたものに基く數字で,實際にはおそらくその數倍ないし,數10倍に達するものではなかろうか。しかし,寄生蟲のうち,とりわけ戰後急激に蔓延しつつあるというのは,主として蛔蟲のそれである。以下ここでは,蛔蟲に關し,若干の統計的資料をかかげ,公衆衞生上の資料に供したい。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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