文献詳細
文献概要
映画の時間
—書くことが生きること—ヴィオレット—ある作家の肖像
著者: 桜山豊夫
所属機関:
ページ範囲:P.77 - P.77
文献購入ページに移動実は夫婦といっても戦火を逃れて疎開するための偽装結婚のようで,夫は女性には興味のない様子.ヴィオレットの愛を受け入れようとはしません.自ら創作に没頭する傍ら,愛を拒絶され不安に襲われている主人公に,その苦悩を「書く」ことで吐き出せ,と勧めます.夫なりの彼女への「愛情」なのかもしれません.ヴィオレットは,初めての創作に踏み出します.書き始めると,憑かれたように書くことに熱中し,処女作となる『窒息』を完成させます.
掲載誌情報