文献詳細
特集 包括的な糖尿病対策
文献概要
現在,世界の糖尿病人口は4億1500万人に上っており,2040年には約6億4200万人に達すると試算されている.中でも日本が位置するアジア・西太平洋地域の患者数の増加は深刻で,2015年は1億5320万人と全世界の約3分の1の糖尿病患者がこの地域に集中している.わが国においても,糖尿病と強く疑われる人と可能性を否定できない人の合計は約2050万人に上り,早急な対策が迫られている.
国際連合(国連)により「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択されて今年で10年.この間,世界では糖尿病の予防,治療,療養を喚起する様々な啓発運動が展開されてきた.本稿では,世界の糖尿病の現状と糖尿病の抑制を目指す活動を紹介し,今後必要とされる取り組みを概観する.
国際連合(国連)により「糖尿病の全世界的脅威を認知する決議」が採択されて今年で10年.この間,世界では糖尿病の予防,治療,療養を喚起する様々な啓発運動が展開されてきた.本稿では,世界の糖尿病の現状と糖尿病の抑制を目指す活動を紹介し,今後必要とされる取り組みを概観する.
参考文献
1)Yoon KH, et al:Epidemic obesity and type 2 diabetes in Asia. Lancet 368(9548):1681-1688, 2006
掲載誌情報