公衆衛生80巻12号

2016年12月発行

連載 衛生行政キーワード・112

ハーバードで公衆衛生を学ぶ

著者： 松本晴樹¹

所属機関： ¹ハーバード大学公衆衛生大学院公衆衛生学修士課程

ページ範囲：P.935 - P.937

文献概要

はじめに—ハーバード大学公衆衛生大学院に留学して
　私は8月から，厚生労働省から出向して，米国のハーバード大学公衆衛生大学院に留学しています．100年以上の伝統を持つ大学院が提供する，非常によく整理された学問体系に感銘を受けたことから，その概要をまとめたいと思います．今号は，「行政保健師の質の保証—卒後教育・CPD」がテーマですので，地域保健・産業保健の礎となるシステムである「公衆衛生学」について捉え直す際の参考になれば幸いです．

参考文献

1)日本学術会議基礎医学委員会・健康・生活科学委員会合同パブリックヘルス科学分科会：提言　わが国の公衆衛生向上に向けた公衆衛生大学院の活用と機能強化，2011年9月27日

2)文部科学省：専門職大学院制度の概要，2015年7月(下記サイトからPDFを参照可能)　http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/senmonshoku/

3)Council on Education for Public Health(米国公衆衛生大学院協会)Webサイト　http://ceph.org/

4)Harvard T.H. Chan School of Public Health:Fundamental Concepts of Public Health(Course Description), Sue Goldie, June 5, 2016　https://cdn1.sph.harvard.edu/wp-content/uploads/sites/122/2012/09/2016_MPH-Orientiation-Course_SGoldie_6.5.16.pdf

5)Hemenway D:Why we don't spend Enough on Public Health. N Engl J Med 362:1657-1658, 2010

6)Berkman LF, et al(eds):Social Epidemiology, 2nd edition, Oxford University Press, 2014