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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生80巻2号

2016年02月発行

文献概要

予防と臨床のはざまで

さんぽ会・名古屋

著者: 福田洋1

所属機関: 1順天堂大学医学部総合診療科

ページ範囲:P.145 - P.145

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 私のメインの活動の1つであるさんぽ会(産業保健研究会)ですが,東京での活動が20年を超え,この活動が名古屋にも広がりつつあります.名古屋・東海地区でも,産業保健について多職種で本音で議論し合える場が欲しいという機運が高まる中,東京のさんぽ会に何度も足を運んでくれた安田博之先生(イビデン産業医)が中心となり準備が進められました.2012年9月に関東での研究会の運営方法や状況について私から話題提供し,2013年4月にはさんぽ会・東海(仮称)という準備段階にて定例で会合が開かれるようになり,ついに2014年4月,さんぽ会・名古屋(http://sanpokai-nagoya.jimdo.com)が設立されました.産業保健の課題がより困難化・複雑化していく中,多職種の議論の場が広がることは,とても有意義で素晴らしいことと思います.
 現在は3カ月ごとに例会が開催されるようになり,この10月にあらためて,講演をさせていただく機会を得ました.今回のテーマは「職場の健康づくりのゴールは?〜ヘルスプロモーション,ヘルスリテラシー再考」としました.健康づくり活動を行っている職場は多い.しかしそもそもなぜ職場の中で生活習慣病対策や健康づくりを行うのか.産業保健活動を行う上での根本的なゴールをざっくばらんに語り合いたい,そんな狙いでした.仰天したのは会の進行です.なんと講演の前からいきなりグループワークが始まったのです.「皆様の職場の健康づくりは? それぞれの立場で話し合ってみましょう.福田先生にお聞きしたいことはありますか?」という世話人の簡単な問いかけだけで,あっという間に80人ほどの参加者の議論がスタートしました.その熱気と参加者の姿勢に圧倒されました.そして講義の話題提供後には,再度グループワークが行われ,最後に参加者全員で議論の内容の共有が行われました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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