icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生80巻4号

2016年04月発行

文献概要

映画の時間

—今,母と向き合う愛おしい時間—母よ、

著者: 桜山豊夫

所属機関:

ページ範囲:P.309 - P.309

文献購入ページに移動
 労働争議でしょうか,組合側が経営トップに交渉を迫るような場面から映画ははじまります.『母よ、』という題名とは違和感のあるシーンだと思っていると,カットの声がかかって,監督が飛び出てきます.そう,冒頭の場面は映画の撮影だったのです.フランソワ・トリュフォー監督の『アメリカの夜』(1973,フランス)を思わせるような,洒落た出だしです.映画の撮影風景を映画にした映画は,わが国でも『キネマの天地』(1986,山田洋次監督作品)などがあり,映画製作の舞台裏が垣間見れて,映画ファンにはたまりませんが,『母よ、』で描かれるイタリアの映画製作の様子も興味深いものです.
 主人公のマルゲリータは女性監督で,アメリカから大物(と本人が思っているだけ?の)俳優バリーを招いて,社会派映画を撮影中です.バリーの到着が遅れるなど,アクシデントが相次ぎ,思うように製作が進みません.仕事のだけでなく,プライベートでも,母親が入院中で,肺炎を起こしたりして,気分は落ち込み思考は混乱しがちです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら