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保健所に求められるこれからの感染症対策
著者: 中里栄介1
所属機関: 1佐賀県唐津保健所
ページ範囲:P.458 - P.459
文献購入ページに移動感染症法は1998年に制定されたが,その後頻回の改定が行われてきた.これはそれだけ感染症対策が急激に変化してきたことによるものである.最近の情勢としては,エボラ出血熱,中東呼吸器症候群(MERS),デング熱,そしてジカウイルス感染症等の対応への備えが求められるとともに,カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)など多剤耐性菌による院内感染対策が,保健所で求められている.
全国保健所長会では地域保健総合推進事業の中で「新興再興感染症危機管理事業支援班(筆者が分担事業者.以下,本班)」を設置し,健康危機管理に関する委員会と連携しながら,全国の保健所の対応の支援活動を行っている.ここでは,本班の活動をとおして見えてきた保健所に求められるこれからの感染症対策について考えてみる.
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