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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生80巻7号

2016年07月発行

文献概要

視点

保健所に求められるこれからの感染症対策

著者: 中里栄介1

所属機関: 1佐賀県唐津保健所

ページ範囲:P.458 - P.459

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変わりゆく感染症対策
 感染症法は1998年に制定されたが,その後頻回の改定が行われてきた.これはそれだけ感染症対策が急激に変化してきたことによるものである.最近の情勢としては,エボラ出血熱,中東呼吸器症候群(MERS),デング熱,そしてジカウイルス感染症等の対応への備えが求められるとともに,カルバペネム耐性腸内細菌科細菌(CRE)など多剤耐性菌による院内感染対策が,保健所で求められている.
 全国保健所長会では地域保健総合推進事業の中で「新興再興感染症危機管理事業支援班(筆者が分担事業者.以下,本班)」を設置し,健康危機管理に関する委員会と連携しながら,全国の保健所の対応の支援活動を行っている.ここでは,本班の活動をとおして見えてきた保健所に求められるこれからの感染症対策について考えてみる.

参考文献

1)保健所におけるエボラ出血熱対策に関する調査(取りまとめ担当:坂本龍彦・佐賀県鳥栖保健所長).全国保健所長会地域保健総合推進事業,2015 http://www.phcd.jp/02/kenkyu/chiikihoken/html/2015_H27.html
2)厚生労働省健康局結核感染症課長通知:エボラ出血熱患者等の移送に係る消防機関の協力について.健感発1128第1号,平成26年11月28日
3)厚生労働省医政局地域医療計画課長通知:医療機関における院内感染対策について.医政地発1219第1号,平成26年12月19日
4)院内感染対策の医療機関連携状況等に関するアンケート調査(取りまとめ担当:緒方剛・茨城県筑西保健所長,永野美紀・博多保健所長).全国保健所長会地域保健総合推進事業,2015 (URLは文献1)に同じ
5)国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議〔第3回(平成28年2月9日)〕 http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kokusai_kansen/

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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