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特集 災害時の公衆衛生活動
都道府県における災害時の公衆衛生支援体制づくりの現状と課題
著者: 田上豊資1
所属機関: 1高知県中央東福祉保健所
ページ範囲:P.643 - P.647
文献購入ページに移動こうした教訓を受けて全国衛生部長会の下に専門委員会を設置し,都道府県や市町村の指揮調整機能を支援する「災害時健康危機管理支援チーム(以下,DHEAT:Disaster Health Emergency Assistance Team)」の制度化に向けた検討をしている最中に熊本地震が発生した.東日本大震災より自治体庁舎の被災が少なく,ライフライン等が早期に復旧したにもかかわらず,自治体の指揮調整機能の混乱によるニーズとリソース,支援と受援のミスマッチが再び大きな課題となった.さらに,東日本大震災の時より多くの種類の支援チームが入り,DHEATを意識した支援も実施されるなどして,新たな課題も浮き彫りになった.
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