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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生80巻9号

2016年09月発行

文献概要

特集 災害時の公衆衛生活動

災害時の精神保健医療活動—熊本地震を踏まえて

著者: 加藤寛1

所属機関: 1兵庫県こころのケアセンター

ページ範囲:P.653 - P.657

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 大災害後に精神科医療および精神保健が関与しなければならない問題は多岐にわたる.1995年の阪神・淡路大震災以後は,「こころのケア」という言葉によって,さまざまな問題が包括して議論されることが多かった.しかし実際は,災害からの時期,被災状況,もともとの精神科医療資源の量や質,そして社会的関心の方向などによって,提供されるサービスは大きく異なる.本稿では,過去の大災害と最近の熊本地震の経緯を振り返り,主に災害早期の活動状況と課題を考える.

参考文献

1)加藤寛,麻生克郎:阪神・淡路大震災後に行われた精神科救護所活動とPTSD.中根允文,飛鳥井望(編著):臨床精神医学講座S6外傷後ストレス障害(PTSD).中山書店,2000, pp131-138
2)後藤雅博,福島昇:新潟県中越地震における災害時精神保健医療対策.精神医学48(3):255-261, 2006
3)松本和紀:東日本大震災直後期・急性期の宮城県の精神医療の概観.松本和紀,松岡洋夫(編):厚生労働科学研究費補助金(障害者対策総合研究)東日本大震災における精神疾患の実態についての疫学的調査と効果的な介入方法の開発についての研究.東日本大震災の精神医療における被災とその対応.東北大学大学院医学系研究科予防精神医学寄附講座,2014, pp17-21
4)厚生労働省:災害派遣精神医療チーム(DPAT)活動要領(障精発0107第1号,平成26年1月7日) http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kokoro/ptsd/dpat_130410.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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