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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生81巻1号

2017年01月発行

文献概要

特集 歯科口腔保健の推進

地域における摂食嚥下リハビリテーションの取り組みと課題

著者: 須佐千明1 戸原玄1

所属機関: 1東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 老化制御学系 口腔老化制御学講座 高齢者歯科学分野

ページ範囲:P.35 - P.40

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 超高齢社会を迎えている本邦において,高齢者の摂食嚥下・栄養に関する問題への対応は喫緊の課題である.厚生労働省が発表した平成26年人口動態統計では,日本人の死因の第3位が肺炎(9.4%)であり,摂食嚥下障害による誤嚥が重大視されている.さらに,経口摂取できる量や食形態が限られてしまうことによって生じる脱水や低栄養,食べる楽しみの喪失も大きな問題となる.
 本稿では,訪問診療での摂食嚥下障害への対応,病院および地域での多職種連携の必要性と取り組み,地域における摂食嚥下機能向上への取り組みについて論じていきたい.

参考文献

1)服部史子,他:在宅および施設入居摂食・嚥下障害者の栄養摂取方法と嚥下機能の乖離.日摂食嚥下リハ会誌12(2):101-108, 2008
2)研究代表者・近藤和泉:在宅療養中の胃瘻患者に対する摂食・嚥下リハビリテーションに関する総合的研究.長寿科学総合研究事業平成24年度研究報告書,2013
3)小口和代,他:機能的嚥下障害スクリーニングテスト「反復唾液嚥下テスト」(the Repetitive Saliva Swallowing Test:RSST)の検討(1)正常値の検討.リハ医37(6):375-382, 2000
4)小口和代,他:機能的嚥下障害スクリーニングテスト「反復唾液嚥下テスト」(the Repetitive Saliva Swallowing Test:RSST)の検討(2)妥当性の検討.リハ医37(6):383-388, 2000
5)研究代表者・才藤栄一:摂食・嚥下障害の治療・対応に関する統合的研究.長寿科学総合研究事業平成11年度研究報告書,2000
6)戸原玄,他:Videofluorographyを用いない摂食・嚥下障害評価フローチャート.日摂食嚥下リハ会誌6(2):196-206, 2002
7)Wakasugi Y, et al:Screening Test for Silent Aspiration at the Bedside. Dysphagia 23(4):364-370, 2008
8)Sato M, et al:Simplified Cough Test for Screening Silent Aspiration. Arch Phys Med Rehabil 93(11):1982-1986, 2012
9)日本摂食嚥下リハビリテーション学会医療検討委員会:訓練法のまとめ(2014版).日摂食嚥下リハ会誌18(1):55-89, 2014
10)研究代表者・戸原玄:高齢者の摂食嚥下・栄養に関する地域包括的ケアについての研究.長寿・障害総合研究事業平成26年度報告書,2015
11)研究代表者・戸原玄:高齢者の摂食嚥下・栄養に関する地域包括的ケアについての研究.長寿・障害総合研究事業平成27年度報告書,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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