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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生81巻1号

2017年01月発行

文献概要

特集 歯科口腔保健の推進

乳幼児の口腔機能の獲得

著者: 向井美惠12

所属機関: 1昭和大学 2ムカイ口腔機能研究所

ページ範囲:P.41 - P.45

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 心身発達の著しい乳幼児期の摂食に関わる口腔機能は,哺乳から離乳を経て固形食の摂取機能が発達する時期である.この時期は口腔・咽頭領域の形態成長と摂食嚥下を中心にした口腔機能発達が密接に関わっており,成長変化と機能発達とが密接に相互に影響を及ぼしながら発育がなされている1)
 摂食に関わる口腔機能の獲得は,舌,顎,口唇などの動きが協調して嚥下機能が獲得されると,順次,捕食(口唇による口腔内への食物摂取)機能→押しつぶし(舌で食物を口蓋前方部に押しつけてつぶす)機能,→すりつぶし(臼歯や臼歯相当部歯槽堤での臼磨運動によるつぶす動き,狭義の咀嚼運動にあたる)機能の順で獲得がなされ,それに続く乳児期から幼児期前半は,摂食機能の基本となる咀嚼機能が獲得される2)

参考文献

1)水野克巳,上田あき:乳児期におけるほ乳行動の発達.小児科41(10):1750-1756, 2000
2)向井美惠:摂食機能の発達.小児保健研究48:309-313, 1989
3)庄司順一:発達的にみた反射の消長.発達人間学研究2:67-77, 1978
4)坂田三弥,中村嘉男(編):基礎歯科生理学.医歯薬出版,1988,pp304-308
5)金子芳洋(編著):食べる機能の障害.医歯薬出版,1987,pp10-12
6)向井美惠:小児摂食動作の評価と訓練.総合リハビリテーション30:1317-1322, 2002
7)金子芳洋(編著):食べる機能の障害.医歯薬出版,1987,pp28-29
8)西成勝好,他(編):食感創造ハンドブック.サイエンスフォーラム,2005,pp25-38
9)坂田三弥,中村嘉男(編):基礎歯科生理学.医歯薬出版,1988, pp181-188

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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