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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生81巻1号

2017年01月発行

文献概要

「公衆衛生」書評

—印南 一路 編著—削るための政策から,守るための政策へ—医療費の増加要因ならびに医療費適正化政策のあり方を再考—『再考・医療費適正化—実証分析と理念に基づく政策案』 フリーアクセス

著者: 中村好一1

所属機関: 1自治医科大学地域医療学センター公衆衛生学部門

ページ範囲:P.46 - P.46

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 今や国民医療費は総額41兆円,国民一人当たりでは約32万円に達し,高所得者になれば年間100万円以上もの保険料を公的医療保険に支払っている.にもかかわらず,保険財政は危機的状況で,医療費全体の40%弱の税金を投入し,将来世代に負担を先送りしている状況にある.このままの仕組みが永続すると思う者は少数だろうが,抜本改革に伴う利害調整の困難さは誰もが予想でき,その故か医療費適正化を正面から論じた書はなかった.この点で本書は挑戦的である.
 本書のタイトルは,「再考・医療費適正化」だが,再考している点は,次の2つにあると思われる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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