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雑誌文献

公衆衛生81巻2号

2017年02月発行

文献概要

特集 人に死を招く動物—人・昆虫・寄生虫

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ページ範囲:P.101 - P.101

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 Bill Gates氏が自らのブログに2014年4月に“World's Deadliest Animals”という内容を掲載して以来,さまざまなホームページやマスコミで「人に死を招く動物」が取り上げられています.“World's Deadliest Animals”の中では,Number of people killed by animals per yearとして,Mosquito(蚊)死者72万5000人,Human(ヒト)47万5000人,Snake(蛇)5万人,Dog(犬・狂犬病)2万5000人,Tsetse fly(ツェツェ蠅・アフリカ睡眠病)1万人,Assassin bug(サシガメ・シャーガス病)1万人,Freshwater snail(淡水産カタツムリ・住血吸虫症)1万人,Ascaris roundworm(回虫症)2500人,Tapeworm(サナダ虫症)2000人,Crocodile(ワニ)1000人,Hippopotamus(カバ)500人,Elephant(ゾウ)100人,Lion(ライオン)100人が挙げられています.この動物の種類や死者数には異論もあるかとは思われますが,「人に死を招く動物」という視点や,その中の1位が蚊,2位がヒトであったことなどが,注目を与えたと思われ,また,公衆衛生上も意義のある考え方だと思われます.
 本誌でも,過去の特集企画において,79巻7号(2015年7月)「感染症の新たな脅威」,76巻1号(2012年1月)「生食のリスク」,75巻1号(2011年1月)「ヒトと家畜・ペット・野生動物の感染症」,74巻5号(2010年5月)「自然毒 刺傷・咬傷」などの中で,蚊媒介感染症(チクングニア熱・デング熱・ウエストナイル熱)や狂犬病,寄生虫症(さなだ虫〔日本海裂頭条虫〕),ヘビ・ヘビ毒などの動物に関連する疾病や傷害について解説をいただいてきました.今回は,「人に死を招く動物」という視点から,今までに取り上げてこなかった動物が関わる疾病・傷害を改めて検討して,特集を企画しました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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