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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生81巻3号

2017年03月発行

文献概要

連載 ポジデビを探せ!・5 ケース4:認知症

旅のことば—認知症とともによりよく生きるヒント

著者: 岡田誠12 井庭崇3

所属機関: 1富士通研究所R&D戦略本部協創推進PJプロジェクト 2一般社団法人認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ 3慶應義塾大学 総合政策学部

ページ範囲:P.268 - P.273

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負の部分だけにとらわれない人たちの存在
 厚生労働省によれば,国内の認知症高齢者数は2025年には約700万人,65歳以上の高齢者の約4人に1人が認知症もしくはその予備群と推定されている1).自分や家族・知り合いが認知症であることもすでに私たちの日常といえる.
 認知症ということが辛くないはずはない.その上,「認知症になると何もできなくなる,何もわからなくなる」という社会の偏見が,認知症と診断された本人・家族・知人に影響を及ぼす.社会だけではない.自分自身やごく身近な人たちによる「二重の偏見」が,認知症という状態にある人と周囲の人たちの力を奪っている2)

参考文献

1)厚生労働省:認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン).2015 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000064084.html
2)佐藤雅彦:認知症の私からあなたへ—20のメッセージ.大月書店,2016
3)認知症フレンドシップクラブ:RUN TOMORROW http://runtomorrow.jp/
4)井庭崇,岡田誠(編著):旅のことば.丸善出版,2015
5)旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒントweb site http://tabinokotoba.sfc.keio.ac.jp/
6)Iba T, et al:A pattern language for living well with dementia:Words for a Journey. Int J Organisational Design and Engineering Vol.4, 2016
7)河野禎之,他:「認知症の人にやさしいまち」に関する指標づくり〜先進地域のインタビュー調査をもとに〜.第17回日本認知症ケア学会大会,2016
8)西脇裕作,他:言葉足らずの発話はなぜ人の心を引きつけるのか?.Human-Agent Interaction Symposium,HAI運営委員会.2016
9)岡田美智男:プロスペクティブな論文誌の編集を目指して.ヒューマンインターフェース学会誌,6:69,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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