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著者: 高鳥毛敏雄
所属機関:
ページ範囲:P.358 - P.358
文献購入ページに移動福島県浜通りは地震・津波の被災地でもあり,避難所が開設された中で,原発事故に見舞われました.避難準備区域の中では南相馬市のように住民が多数生活し続けていたところもありました.外部からの支援がない状況下で医療,介護などにさまざまな問題が発生していました.そんな状況にあることを現地の保健師と交流のあった方から知らされました.現地に応援に入るため,福島県健康増進課長名の保健師派遣依頼文を出していただき,北海道,三重県,大阪府,徳島県,高知県の市町の保健師5名とともに5月の5日間にまず現地の保健師活動支援に入りました.その後,南相馬市小高区の原発事故避難者のための仮設住宅が鹿島区に建設されたことから大阪府摂津市の保健師等のチームがサロン活動を継続的に始めました.そのお付き合いで現地に入り,実情を見守ってきました.小高区の自治会長も小高区に帰還されましたが,現地に入る度に大阪では感じることのできないさまざまな問題に直面していることに気づかされています.内外の認識のずれが大きくなっていることが気掛かりです.
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