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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生81巻6号

2017年06月発行

文献概要

特集 食中毒の新たな課題

日本における食中毒の発生状況

著者: 山本茂貴1

所属機関: 1元 東海大学海洋学部水産学科食品科学専攻

ページ範囲:P.460 - P.469

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はじめに
 日本では毎年のように食中毒が発生している.食中毒統計は厚生労働省医薬・生活衛生局生活衛生・食品安全部監視安全課食中毒被害情報管理室が取りまとめている.食中毒が発生すると,それを診断した医療機関から地方自治体の保健所に報告される.または,直接住民から情報が入る場合もある.通報を受けた保健所の食品衛生監視員は,発生場所,事業者・施設等の所在地,名称,発病年月日,原因食品名,病因物質,患者数および死者数等を調査し,その結果を自治体から厚生労働省の上記担当室に報告する.
 食中毒統計は事例として報告があったものだけが集計されているため,実際に下痢等の症状があっても保健所に通報されなかった事例については統計には計上されない.その点はさまざまな推測がされているが,報告された数だけでも傾向については,ある程度把握できると考えられる.

参考文献

1)厚生労働省:食中毒統計資料.(http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/04.html#j4-3)
2)厚生労働省:平成28年食中毒発生状況(概要版).(http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000155505.pdf)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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