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「公衆衛生」書評
—上田剛士(著)—日常診療で頻用する薬の副作用を詳細に分析—『日常診療に潜むクスリのリスク—臨床医のための薬物有害反応の知識』 フリーアクセス
著者: 山中克郎1
所属機関: 1諏訪中央病院総合内科
ページ範囲:P.767 - P.767
文献購入ページに移動『日常診療に潜むクスリのリスク』は薬の副作用に関する本である.高齢者はたくさんの薬を飲んでいる.私たちは気が付いていないのだが,薬の副作用により患者を苦しめていることは多い.「100人の患者を診療すれば10人に薬物有害反応が出現する」(序より),「高齢者の入院の1/6は薬物副作用によるもので,75歳以上では入院の1/3に及ぶ」(p.5より)という事実は決して看過すべからざることである.「Beers基準」や「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」は存在するが,高齢者への適切な処方への応用は不十分だ.
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