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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生82巻10号

2018年10月発行

文献概要

特集 子ども政策の総合化・包括化

第2次安倍政権以降の女性政策と少子化対策—矛盾と行き詰まりの背後にあるもの

著者: 本田由紀1

所属機関: 1東京大学大学院教育学研究科

ページ範囲:P.736 - P.740

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なぜ女性政策と少子化対策はうまくいかないのか
 本稿の目的は,2012年12月の第2次安倍内閣発足以降,現在に至るまで進められてきた女性政策と少子化対策の内実,相互の関係および課題について論じることである.第2次以降の安倍政権は,その当初から「女性の活躍」を重要な政策課題として掲げており,また,平行して少子化対策にも精力的に取り組んできたように見える.しかし,それらが成果を挙げてきたかといえば,とてもそうはいえないことを,多くのデータは示している.本稿では,その原因はどこにあるのか,求められる方向性は何かについて,検討を試みる.

参考文献

1)辻由希:第二次安倍内閣における女性活躍推進政策,季刊家計経済研究 107:17-25,2015
2)首相官邸:すべての女性が輝く社会づくり本部.http://www.kantei.go.jp/jp/headline/brilliant_women/ 本稿の執筆時点では2018年版は未公表である.
3)首相官邸:「ニッポン一億総活躍プラン」 希望出生率1.8の実現.http://www.kantei.go.jp/jp/singi/ichiokusoukatsuyaku/pdf/plan4.pdf
4)筒井淳也:仕事と家族 日本はなぜ働きづらく,産みにくいのか.中央公論新社,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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