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「公衆衛生」書評
—浦島充佳(著)—日常診療で使えるVBM(価値に基づく医療)の指南書—『《ジェネラリストBOOKS》外来でよく診る—病気スレスレな症例への生活処方箋—エビデンスとバリューに基づく対応策』 フリーアクセス
著者: 今村英仁1
所属機関: 1公益財団法人慈愛会
ページ範囲:P.773 - P.773
文献購入ページに移動一見,エビデンス(科学的根拠)とバリュー(価値観)では正反対の概念のように思われる.とうとうEBMに愛想を尽かしてVBMに寝返ったのかなと言うと然にあらず.この本を読むとVBMはしっかりしたEBMの基盤の上に成立することがよくわかる.“治療”の際にはEBMが大きな力を発揮する.“予防”の際もエビデンスはしっかりと蓄積されてきている.ただ,「馬を水辺に連れていくことはできても,水を飲ませることはできない」.エビデンスを振りかざしてもなかなか実行してもらえないのが予防の世界である.そこで出てくるのがVBMである.
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