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文献概要
特集 「放射線リテラシー」をめぐる課題
放射線とリスクコミュニケーション
著者: 入江ふじこ1
所属機関: 1茨城県筑西保健所
ページ範囲:P.848 - P.853
文献購入ページに移動放射線は医療現場以外にも現代社会のさまざまな場所で利用されており,放射線の利用なしには生活は成り立たない.しかし,「放射線は怖い」「放射線を浴びると長期にわたって健康に悪影響がある」というイメージが人々の潜在意識の中にある.いったん事故が発生すると,少量の放射線曝露であっても過剰に反応し,健康不安に陥る.風評被害も含めて,住民に与える心理的・経済的ダメージも長期に渡る.
本稿では,1999年の東海村JCO臨界事故(以下,JCO事故),2011年の福島第一原子力発電所事故で茨城県が経験した住民の健康不安への対応を基にして,放射線のリスクコミュニケーションにおいて注意すべきと思われることを述べる.
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