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特集 公衆衛生活動と疫学
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著者: 「公衆衛生」編集委員会
所属機関:
ページ範囲:P.883 - P.883
文献購入ページに移動しかし,わが国の公衆衛生活動において疫学研究が本格的に導入されたのは最近のことです.「日本疫学会」が発足したのは1991年であり,大学や研究機関における疫学研究は活発になっていますが,公衆衛生の現場に広く普及しているとはいえない現状にあります.一方,臨床医学の領域では「根拠に基づく医療」(evidence-based medicine:EBM)として,臨床疫学が急速に普及してきています.また,近年は,臨床現場における検査や診断において「ベイズ統計」の有効性が再認識され,公衆衛生の分野でも疾病の発生頻度,スクリーニング検査の評価に応用されています.その他に,社会疫学や社会ネットワーク分析など,新たな研究・調査手法なども登場しています.
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