公衆衛生82巻12号

2018年12月発行

連載 ヘルスコミュニケーションと健康な社会づくりを考える　Dr.エビーナの激レア欧州体験より・4

—外国人患者家族としてのスコットランド体験と学び・その1—衝撃の救急医療現場と外国人患者への対応体制

著者： 蝦名玲子¹

所属機関： ¹株式会社グローバルヘルスコミュニケーションズ

ページ範囲：P.950 - P.953

　前回までは，「ヘルスリテラシーの先進国」ともいえる英国の取り組みの全体像や，ヘルスリテラシーの視点から健康格差の是正を目指すWHOヘルシーシティ認定都市，ストーク・オン・トレントの取り組みを取材し，お伝えしてきました．今回は，患者家族として，英国の実態をリアルに体験することになった，そのリポートです．専門家の話と現実とを比較できるとは，われながら稀有な経験をしたものです．

参考文献

1)Scottish Government:Accident and Emergency Waiting Times.　https://www.gov.scot/About/Performance/scotPerforms/NHSScotlandperformance/AE-LDP

2)近藤克則：「医療クライシスを超えて」　イギリスと日本の医療・介護のゆくえ．医学書院，2012

3)Triggle N:A ＆ E waiting in England worst for a decade.　http://www.bbc.com/news/health-30679949

4)日本経済新聞：メイ英首相，国営医療への予算大幅増を表明　EUへの拠出金で捻出．https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31885760Y8A610C1EAF000/