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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生82巻2号

2018年02月発行

文献概要

連載 リレー連載・列島ランナー・107

災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)—発足の経緯と今後の期待

著者: 尾島俊之1

所属機関: 1浜松医科大学医学部健康社会医学講座

ページ範囲:P.157 - P.162

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はじめに—DHEATとは
 災害時健康危機管理支援チーム(disaster health emergency assistance team:DHEAT)は,大規模自然災害時に被災地の保健所,市町村,都道府県庁などの一員として溶け込んで,公衆衛生マネジメント活動(指揮調整業務)を支援するチームです.東日本大震災(2011年)の後からその必要性がいわれてきましたが,2017年度にその検討がおおむね結実して,本格的に活動できる体制が整えられようとしています.本稿では,その紹介をしたいと思います.なお,今後の検討で修正・変更が行われる可能性があることと,私見を含めた記載であることをご了承ください.
 東日本大震災において,情報が錯綜して全体像がつかめず(図1),また,公衆衛生上の問題が多数発生し,さまざまな支援チームが被災地で活動する中で,ある地域は支援が重複し,別の地域では不足するという状況が発生しました.そこで,災害派遣医療チーム(disaster medical assistance team:DMAT)のように,公衆衛生活動を支援するチームが必要ではないかという声が高まりました.

参考文献

1)全国衛生部長会会長.災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)活動要領(案)について(提言).平成29年11月22日付け厚生労働省健康局長宛て.
2)公衆衛生フォーラム(Public Health Forum)事務局:災害支援パブリックヘルスフォーラム 趣意書.http://www.koshu-eisei.net/saigai/shuisho.html
3)日本公衆衛生協会:地域保健総合推進事業.http://www.jpha.or.jp/sub/menu04_2.html
4)国立保健医療科学院.厚生労働科学研究成果データベース.https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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