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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生82巻2号

2018年02月発行

文献概要

連載 Coda de Musica 心に響く音楽療法・2

音楽と“今”出会う時とは?—アマンダとローズ

著者: 三道ひかり1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科国際地域保健学教室

ページ範囲:P.168 - P.171

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道を照らす光
 毎年11月上旬に開催されるニューヨークシティーマラソンは世界最大のマラソン大会である.2016年の大会において,視覚障害を持ちながらも果敢に挑んだランナーの記事を読んだ.記事の写真には,ランナー本人ともう一人.伴走者である.マラソンランナーの目となり,給水を助け,環境の安全を確認しながらゴールまで導いた.伴走者の導きによって道に光が照らされ,ランナーは最後まで走り抜いた.
 自分の力だけでは乗り越えることができない困難に直面したとき,励ましの言葉や本,音楽が伴奏者となることがある.音楽は人の心と身体に留まり,自己の内的資源となる.資源となった音楽は,困難を乗り越える力を与え,辛さや弱さに寄り添ってくれる.

参考文献

1)Alperson P.:“Musical time” and music as an “art of time”. J. Aestheti Art Crit 38:407-417, 1980
2)Munro, S, et al:Music therapy in palliative care. Can Medi Assoc J 119:1029-1034, 1978

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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