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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生82巻3号

2018年03月発行

文献概要

特集 地域保健法20年

地域保健法施行後の地域保健の発展—「地域保健対策の推進に関する基本的な指針」の改正にみるこれまで,そしてこれからの地域保健の方向性

著者: 武村真治1

所属機関: 1国立保健医療科学院政策技術評価研究部

ページ範囲:P.203 - P.208

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はじめに
 地域保健法は「母子保健法その他の地域保健対策に関する法律による対策が地域において総合的に推進されることを確保し,もつて地域住民の健康の保持及び増進に寄与すること」(第一条)を目的として,市町村,都道府県,国の責務などを定めたものである.そして,地域保健対策の円滑な実施および総合的な推進を図るため「地域保健対策の推進に関する基本的な指針」(以下,基本指針)を定めることが同法第四条に明記されている.地域保健の方向性を示す基本指針は地域保健に関わるさまざまな状況の変化に対応して何度か改正されている.
 本稿では,地域保健法施行後の基本指針の改正の経緯とその内容を概観し,この20年間で地域保健がどのように構築されてきたか,そして今後どのように発展させるべきかについて述べる.

参考文献

1)青山英康:地域保健法制定の背景と今後の課題.日衛誌50:1026-1035, 1996
2)武村真治:研究成果の行政施策への利用を促進するために「研究過程」において必要となる要因 厚生労働科学研究費補助金における研究課題の企画・実施からその研究成果の利用までのプロセスの事例分析.保健医療科66:56-66, 2017
3)中原俊隆:健康福祉政策の視点からみた保健・医療・福祉の連携・統合の将来像.民族衛生63:359-361, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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