icon fsr

文献詳細

雑誌文献

公衆衛生82巻4号

2018年04月発行

文献概要

視点

教育現場で考える「コンピテンシー基盤型」の公衆衛生教育

著者: 武林亨12

所属機関: 1慶應義塾大学大学院健康マネジメント研究科 2慶應義塾大学医学部衛生学公衆衛生学

ページ範囲:P.262 - P.263

文献購入ページに移動
 公衆衛生の修士教育を担う大学院と,医学部の両方で公衆衛生教育に関わってきた立場から,大学における公衆衛生の人材育成について考えてみたい.
 2010年のランセット委員会の提言「Health Professionals for a new century:transforming education to strengthen health systems in an interdependent world」1)(以下,提言)に代表されるように,保健医療者教育のあり方が従来のものから「コンピテンシー(competency)基盤型」,すなわち時代に即した保健医療システムへの変革をもたらすことのできるような能力・資質を涵養する方向へと大きく舵を切られることとなったことは周知のとおりである.コンピテンシー基盤型教育は,卒業時に必要な専門家としてのアウトカム(能力)を定めてカリキュラムを構築する「アウトカム基盤型教育」とも呼ばれ,医学教育でもその枠組みでの教育プログラム評価が進んでいる.

参考文献

1)The Lancet Commissions:Health professionals for a new century:transforming education to strengthen health systems in an interdependent world. Lancet 376:1923-1958, 2010 http://www.thelancet.com/article/S0140-6736(10)61854-5/fulltext
2)大学基準協会:公衆衛生系専門職大学院認証評価.http://www.juaa.or.jp/accreditation/public_health/index.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら