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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生82巻4号

2018年04月発行

文献概要

特集 地方自治体と公衆衛生—総合性と専門性の確保

英国における大学院公衆衛生学コースの内容と特徴—ロンドン大学衛生学・熱帯医学スクールの事例を中心に

著者: 安原義仁1

所属機関: 1広島大学

ページ範囲:P.286 - P.291

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はじめに
 英国の新たな公衆衛生体制が2013年に発足した.この新体制の下で,さまざまな部署・場面において,公衆衛生活動に従事する専門職の研修・再訓練があらためて重視されることとなった.その一環として,大学や大学院でも種々のコース(プログラム)が開発されている.それらのコースの内容は一体どのようなものなのか,あるいは,その特徴は何なのだろうか.
 本稿では,まず英国の公衆衛生体制を概観し,そのうえで,世界に先駆けて公衆衛生の研究・教育に取り組んだパイオニアの一つであるロンドン大学衛生学・熱帯医学スクール(London School of Hygiene and Tropical Medicine:LSHTM.図1,2)の事例を紹介する.

参考文献

1)高鳥毛敏雄:英国における衛生監視制度と,それを支えるプロフェッション.公衆衛生81:678-684, 2017
2)高鳥毛敏雄:英国における公衆衛生人現任教育の現状—Faculty of Public Healthプログラム.公衆衛生73:200-205, 2009
3)Public Health England. https://www.gov.uk/government/organisations/public-health-england
4)高鳥毛敏雄:イギリスにおける公衆衛生の歩みと新たな展開—パブリックヘルス・イングランド.公衆衛生78:6-13,2014
5)近藤正英:イギリスにおけるPublic health教育.医教育43:177-180, 2012
6)Faculty of Public Health. http://www.fph.org.uk
7)Public health consultants and specialists. https://www.healthcareers.nhs.uk
8)Wilkinson L, et al:Prevention and Cure:The London School of Hygiene & Tropical Medicine:A 20th Century Quest for Global Public Health, Kegan Paul, London, 2001
9)London School of Hygiene & Tropical Medicine. https://www.lshtm.ac.uk
10)吉田文,他:航行をはじめた専門職大学院.東信堂,2010
11)日本学術会議基礎医学委員会・健康・生活科学委員会合同パブリックヘルス科学分科会:提言 わが国の公衆衛生向上に向けた公衆衛生大学院の活用と機能強化.http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-21-t133-8.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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