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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生82巻4号

2018年04月発行

文献概要

特集 地方自治体と公衆衛生—総合性と専門性の確保

大阪市における公衆衛生医師確保と育成システムの現状と展望

著者: 竹内敏1

所属機関: 1大阪市健康局

ページ範囲:P.298 - P.304

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はじめに
 公衆衛生医師確保と育成システムは,医師が配置される組織体制および医師の役割・責務体系と表裏一体の関係にある.
 大阪市の公衆衛生医師配置は,2000年4月の1保健所・24保健センターへの組織変更に伴って,それまでの24保健所への医師配置(主にラインポストとしての保健所長配置)から公衆衛生業務(医師実務)担当配置へと改編された.これは,公衆衛生行政に就く医師のポスト・役割・責務を一から見直し,創り直すことであり,また,医師確保・育成計画を根本から仕立て直すことでもあった.2010年までの経緯については本誌の75巻9号(2011年9月号)で報告している1)
 本稿では,前回の報告以降も続いているわれわれ(大阪市)の取り組みである「公衆衛生医師を“確保”“育成”“伸ばす”」の紹介と成果,課題と展望を述べる.

参考文献

1)竹内敏:大阪市における公衆衛生医師確保の現状と課題.公衆衛生75:681-685, 2011
2)大阪市健康局:大阪市職員【医師(公衆衛生医師)】を募集します.http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000240018.html
3)大阪市健康局:大阪市公衆衛生医師勤務案内 http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/cmsfiles/contents/0000240/240018/kinnmuannai29.pdf
4)甲田伸一:公衆衛生医師の確保・育成と専門性の担保—政令指定都市の試み.公衆衛生80:386-387, 2016
5)津田侑子:地域に根差し,血の通った公衆衛生を志して.公衛情報45:24-25, 2015
6)大阪市健康局:公衆衛生研究医師要綱.http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000200040.html
7)大阪市健康福祉局:医師・看護職員の確保対策に関する報告書について.2007
8)後藤謙和:公衆衛生医師確保推進登録事業について—自治体と医師の希望条件を登録して双方をマッチング.公衛情報 特集号2:14-15, 2010
9)全国保健所長会:平成30年度 保健所行政の施策及び予算に関する要望書.保健衛生ニュース1924:51-57, 2017
10)「公衆衛生に係る人材の確保・育成に関する調査および実践活動」地域保健総合推進事業斑:平成25年度 地域保健総合推進事業 地方自治体における公衆衛生医師の確保と育成に関するガイドライン.2014 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koushuu-eisei-ishi/ikguideline.html
11)多田羅浩三:大阪の公衆衛生,集団医学の道.日公衛誌64:179-189, 2017
12)田上豊資,他:第76回日本公衆衛生学会総会 メインシンポジウム3「災害に学び,公衆衛生・保健所のこれからを考える」.2017
13)宇田英典:公衆衛生若手医師・医学生サマーセミナー(PHSS)2017 平成29年度「地域保健総合推進授業」.2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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