文献詳細
文献概要
特集 地方自治体と公衆衛生—総合性と専門性の確保
大阪市における公衆衛生医師確保と育成システムの現状と展望
著者: 竹内敏1
所属機関: 1大阪市健康局
ページ範囲:P.298 - P.304
文献購入ページに移動公衆衛生医師確保と育成システムは,医師が配置される組織体制および医師の役割・責務体系と表裏一体の関係にある.
大阪市の公衆衛生医師配置は,2000年4月の1保健所・24保健センターへの組織変更に伴って,それまでの24保健所への医師配置(主にラインポストとしての保健所長配置)から公衆衛生業務(医師実務)担当配置へと改編された.これは,公衆衛生行政に就く医師のポスト・役割・責務を一から見直し,創り直すことであり,また,医師確保・育成計画を根本から仕立て直すことでもあった.2010年までの経緯については本誌の75巻9号(2011年9月号)で報告している1).
本稿では,前回の報告以降も続いているわれわれ(大阪市)の取り組みである「公衆衛生医師を“確保”“育成”“伸ばす”」の紹介と成果,課題と展望を述べる.
参考文献
掲載誌情報