文献詳細
文献概要
予防と臨床のはざまで
中小企業の健康経営を考える
著者: 福田洋1
所属機関: 1順天堂大学医学部総合診療科
ページ範囲:P.340 - P.340
文献購入ページに移動神馬征峰学会理事長から開会の挨拶があった後,まず私から「健康経営の現状と最新動向:組織のヘルスリテラシー向上を目指して」と題して基調講演を行いました.働く人の健康を守るうえで,OHS(occupational health and safety)とWHP(workplace health promotion)の統合が進みつつあること,健康経営が福利厚生としてでなく企業と従業員の生き残りをかけた投資として注目されていること,そのゴールは組織のヘルスリテラシー向上であり,成功の鍵はトップのコミットメントと従業員の参画にあり「その企業らしく」取り組むことが重要であるとお話しました.資源・マンパワー・予算が限られる中小企業での展開では,健康経営という独立した業務を増やすのではなく,従来の活動の一つひとつをヘルスプロモーション的に行うことも必要ではないかとも述べました.
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