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特集 発達障害者支援の到達点—新しい支援の枠組みを考える
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著者: 西牧謙吾1
所属機関: 1国立障害者リハビリテーションセンター病院
ページ範囲:P.349 - P.349
文献購入ページに移動発達障害者支援の難しさは,社会適応が良好な人がいる反面,高学歴でも社会適応の悪い人もいて,従来の障害福祉的考え方では捉えきれない点にある.また,定型発達者と発達障害者の境目がはっきりせず,その実数を明らかにすることも困難であるため(学齢期の6.5%が発達障害者であるという文部科学省の統計データがある),対策の網の目は粗くならざるを得ない.早期発見,早期対応という従来の児童発達支援の考え方だけに基づかないで,年齢によらず,診断がなされたときから,しっかりした支援が受けられる体制づくりが求められる.
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