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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生82巻5号

2018年05月発行

文献概要

特集 発達障害者支援の到達点—新しい支援の枠組みを考える

地域における発達障害者支援センターの役割

著者: 岡田祐輔12

所属機関: 1発達障害者支援センター全国連絡協議会 2静岡県発達障害者支援センター

ページ範囲:P.402 - P.408

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はじめに
 発達障害者支援センター(以下,センター)は,2002(平成14)年に創設された自閉症・発達障害支援センターを前身とし,2005(平成17)年施行の発達障害者支援法に規定された機関である.都道府県,指定都市を実施主体とし,2017(平成29)年11月現在,全ての都道府県と指定都市に,分室,支所を含め計93カ所のセンターがある1)
 センターには,地域の発達障害者支援の中核機関として,専門的な支援,医療,保健,福祉,教育,労働などの複数の分野の垣根を超えた総合的な支援を行うことが期待されている2).一方で,「発達障害」の旗を掲げる数少ない支援機関の一つとして,関連した幅広い相談を受ける窓口となっている側面もある.本稿では,センターの機能と連携事例を紹介し,今後の展望について述べる.

参考文献

1)国立障害者リハビリテーションセンター発達障害情報・支援センター:相談窓口の情報.http://www.rehab.go.jp/ddis/相談窓口の情報/
2)発達障害の支援を考える議員連盟(編著):改正発達障害者支援法の解説〜正しい理解と支援の拡大を目指して〜.ぎょうせい,2017
3)厚生労働省:「平成26年度発達障害者支援センター実績報告」資料.2015
4)融道男,他(監訳):ICD-10精神および行動の障害 臨床記述と診断ガイドライン(新訂版).医学書院,2005
5)American Psychiatric Association(原著).日本精神神経学会(日本語版用語監修).高橋三郎,他(監訳):DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル.医学書院,2014
6)厚生労働省:今後の発達障害児(者)支援施策の推進に関する留意事項について.http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/shougaishahukushi/kaigi_shiryou/dl/20131112_01_05.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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