文献詳細
文献概要
特集 人獣共通感染症—獣医衛生領域から見た対策
扉 フリーアクセス
著者: 筒井俊之1
所属機関: 1国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門 企画管理部
ページ範囲:P.5 - P.5
文献購入ページに移動動物に発生した疾病が人獣共通感染症の場合は,動物への被害はもとより,感染による直接的なヒトへの健康被害や社会的な影響による産業への間接的な被害もあることから,より徹底した対策を講じる必要があります.例えば,高病原性鳥インフルエンザが発生した場合,発生農場や周辺地域では早期封じ込めのための厳重な対策がとられます.これは,ニワトリを飼育する生産者を保護する対策であると同時に,ヒトへの感染機会を低減させる公衆衛生対策でもあります.このように,獣医師が中心となって動物側から取り組んでいる獣医衛生対策は多岐にわたっており,それはヒトの公衆衛生対策にも貢献しています.
掲載誌情報