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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生83巻11号

2019年11月発行

文献概要

特集 歯科口腔保健をどう進めるか

歯科領域における保健医療の需給問題

著者: 安藤雄一1

所属機関: 1国立保健医療科学院生涯健康研究部

ページ範囲:P.831 - P.835

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はじめに
 歯科の世界では,いつのころからか「歯科医師は過剰であること」ばかりが喧伝されるようになったが,その実相が正しく伝えられているとは言い難い.本稿では,近い将来,歯科医師不足が到来する可能性のある地域は少なくないこと,また,歯科医師以外の歯科専門職についても歯科衛生士不足・歯科技工士不足が懸念されているが,その様相は全く異なることについて述べる.

参考文献

1)山元絹美,他:地域歯科保健活動を担う歯科衛生士の某地域における実態報告.日歯衛会誌10:35-42, 2016
2)歯科医師の資質向上等に関する検討会:第4回 歯科医師の需給問題に関するWG 参考資料1-2 今回の需給推計と過去に行われた需給推計の比較.https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000110587.pdf
3)森本基,他:歯科医師の供給と需要の推計について.日歯医教会誌14:270-281, 1999
4)大内章嗣:今後の歯科医師需給の予測.厚生労働科学研究費補助金「新たな歯科医療需要等の予測に関する総合的研究」平成17年度総合研究報告書.pp5-17, 2006 https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=200501361A
5)安藤雄一,他:今後の歯科医師数の需給予測に関する研究.厚生労働科学研究補助金地域医療基盤開発推進研究事業「歯科医療関連職種と歯科医療機関の業務のあり方及び需給予測に関する研究」平成23年度 総括・分担研究報告書.pp65-78, 2012 https://mhlw-grants.niph.go.jp/niph/search/NIDD00.do?resrchNum=201129059A
6)歯科医師の資質向上等に関する検討会:第3回 歯科医師の需給問題に関するワーキンググループ 資料2 需給推計結果(2015.11.18 第3回需給WG用).https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000104681.pdf
7)鈴木美保:歯科治療による高齢者の日常生活活動の改善 層別無作為化対照試験.老年歯医22:265-279, 2007
8)恒石美登里,他:要介護高齢者および医科疾患患者の歯科医療ニーズ 2014年統計データ分析結果および2008年・2011年との比較.ヘルスサイエンス・ヘルスケア15:34-40, 2015
9)澄川裕之,他:2030年“歯科診療所ゼロ時代”の到来か! 島根県の事例.日歯医療管理会誌53:28, 2018
10)大島克郎,他:社会医療診療行為別調査/統計を用いた義歯装着数の推移.ヘルスサイエンス・ヘルスケア16:48-54, 2016
11)大島克郎,他:就業歯科技工士数の将来推計 歯科技工士は2026年には約6千人の減少が見込まれる.日歯医療管理会誌54:25, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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