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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生83巻11号

2019年11月発行

文献概要

連載 世界に届け! Boshi-Techo・1【新連載】

日本の母子手帳,世界へ—Boshi-Techoの誕生

著者: 神馬征峰1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科国際地域保健学教室

ページ範囲:P.840 - P.845

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母子手帳の誕生
 母子手帳は,日本では今や当たり前のものとなっている.それが当たり前になる70年以上も前のこと,連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)の支配下にあった厚生省児童局母子衛生課の職員は一つのアイデアを実現に移そうとしていた.
 「母と子を切り離して考えるのはおかしい.日本の慣行では出生後せいぜい1週間ぐらいまでは産婦人科で,それからこつぜんと小児科が出てくるのはおかしい.新生児死亡の原因などが妊娠中にあるものから増えてくるのだったら,なおのこと,その二つをつながらせなければならない」1)

参考文献

1)巷野悟郎,他(分担研究者):平成11年度厚生科学研究(子ども家庭総合研究事業) 日暮班「母子健康手帳の評価とさらなる活用に関する研究」 分担研究「母子健康手帳の変遷に対する歴史的レビュー」.https://www.niph.go.jp/wadai/mhlw/1999/h1110002.pdf
2)福田貴代子,高村治子:母子手帳の普及すすめる夫人外交.外交38:60-63, 2016
3)親子健康手帳普及協会.http://oyako-kenkotecho.com/
4)WHO:WHO recommendations on home-based records for maternal, newborn and child health. pviii https://www.who.int/maternal_child_adolescent/documents/home-based-records-guidelines/en/
5)日本医師会:母子健康手帳の開発と普及に関するWMA声明.http://www.med.or.jp/doctor/international/wma/mchhandbook.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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