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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生83巻2号

2019年02月発行

文献概要

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著者: 阿彦忠之

所属機関:

ページ範囲:P.166 - P.166

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 東北の片田舎で生活する私にとって,訪日・在留外国人の急増を実感できる機会といえば,数年前までは,首都圏などに出張した際に限定されていました.しかし最近は,地方でも外国人観光客の増加が顕著であり,保健所が留学生や技能実習生などの在留外国人の結核や精神科救急事例に対応する機会が増えています.
 訪日・在留外国人の増加に伴う公衆衛生面の課題は何か? と問われたとき,言語の壁に関連した課題を真っ先に指摘する人が多いと思います.私もそうでした.しかし,本特集を読み進むうちに,外国人が日本に在留するためのチャンネルが増え,かつ,複雑化する中で,表向きの在留目的からは想像できない問題が全国各地で起きていることを知りました.外国人労働者の活躍が,介護を含めたさまざまな業種において深刻な人手不足を解消するための鍵になるという期待もありますが,在留資格や出身国の違いによるいろいろな課題について,闇に紛れた問題を含めて広く理解していないと落とし穴にはまる恐れがあると感じました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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