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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生83巻3号

2019年03月発行

文献概要

特集 公衆衛生の実践倫理

遺伝情報と地域保健—倫理とリテラシー

著者: 玉井真理子1

所属機関: 1信州大学医学部保健学科

ページ範囲:P.221 - P.225

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遺伝情報は究極の個人情報か
 遺伝情報は「究極の個人情報」といわれてきた.その起源が厳密にどこにあるのか,寡聞にして筆者の知るところではないが,少なくとも筆者が臨床心理士として遺伝医療に関わるようになった1990年代の半ばにはすでに,そのような言説が,いわばキャッチコピー的に語られ始めていたと記憶している.当時,理由として挙げられていたのは,次のようなことである.

参考文献

1)位田隆一:個人ゲノムでもたらされる倫理の変化 個人遺伝情報は特殊か? ヒトゲノム全解析時代における遺伝情報の意味するもの.医のあゆみ236:677-680, 2011
2)中野秀俊(グローヴィル国際法律事務所):人の遺伝子情報であるゲノム情報は個人情報に当たるのか?【ゲノムと個人情報保護法】.https://it-bengosi.com/blog/idenshi/
3)森崎隆幸:分子遺伝疫学の倫理的課題と人権.公衆衛生74:768-771, 2010
4)日本ユネスコ国内委員会:ヒト遺伝情報に関する国際宣言.http://www.mext.go.jp/unesco/009/1386539.htm
5)UNESCO:Report of the International Bioethics Committee of UNESCO(IBC)ON CONSENT. http://unesdoc.unesco.org/images/0017/001781/178124e.pdf
6)室月淳:曲がり角にたつ地域遺伝カウンセリングサービス.http://plaza.umin.ac.jp/~fskel/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%B6%CA%A4%AC%A4%EA%B3%D1%A4%CB%A4%BF%A4%C4%C3%CF%B0%E8%B0%E4%C5%C1%A5%AB%A5%A6%A5%F3%A5%BB%A5%EA%A5%F3%A5%B0%A5%B5%A1%BC%A5%D3%A5%B9
7)伊藤菜見子,他:仙台市における遺伝カウンセリング事業30年の歩み.日遺伝カウンセリング会誌37:127-133, 2016
8)日本医師会:かかりつけ医として知っておきたい遺伝子検査・遺伝学的検査Q & A 2016.http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20160323_6.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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