公衆衛生84巻1号

2020年01月発行

特集 データヘルスの活用—公衆衛生活動に生かす 職域におけるデータヘルスを活用した健康事業の取り組み事例

自治体と連携した協会けんぽの取り組み

著者： 六路恵子¹

所属機関： ¹全国健康保険協会本部

ページ範囲：P.29 - P.35

【ポイント】
◆国民健康保険と全国健康保険協会(協会けんぽ)が保有する健診・医療データの共同分析によって，青壮年期から前期高齢者までのデータがそろい，地域の健康課題が明確になり，連携する目的を共有できる．
◆協会けんぽ加入者の健康リスクは地域間差と業種間差が大きい．社会環境の整備のために事業主や自治体との連携が欠かせない．
◆自治体との連携により，事業主が自主的に健康づくりに取り組む場合の選択肢が増え，加入者が特定健診・保健指導，重症化予防に参加しやすい体制をつくることができる．

参考文献

1)全国健康保険協会：協会けんぽの特定健診・保健指導の経年効果分析(平成24〜27年度)．http://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/direction/dai83kai/2017032312.pdf

2)全国健康保険協会：特定健診・保健指導の医療費適正化効果の分析．https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/honbu/cat740/houkokusho/h28/houkokusho_01.pdf

3)特定健診・保健指導の医療費適正化効果等の検証のためのワーキンググループ：特定健診・保健指導の医療費適正化効果等の検証のためのワーキンググループ最終取りまとめ．https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12401000-Hokenkyoku-Soumuka/0000090330.pdf

4)全国健康保険協会：各支部のデータヘルス計画．https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat575/20170314

5)内閣府経済財政諮問会議：歳出効率化に資する優良事例の横展開のための健康増進・予防サービス・プラットフォーム中間報告．https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2015/1207/shiryo_01.pdf

6)厚生労働省：健康日本21(第二次)．https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21.html

1)全国健康保険協会(協会けんぽ)．https://www.kyoukaikenpo.or.jp/

2)全国健康保険協会：統計情報．http://www.kyoukaikenpo.or.jp/home/g7/cat740

3)全国健康保険協会：保険者機能強化アクションプラン(第4期)(2018年度〜2020年度)．https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/honbu/other/actionplan/actionplan4.pdf