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特集 がん検診—見えてきた問題にどう取り組む?
わが国のがん検診の歴史と進むべき方向—自治体検診,職域検診,高齢者対策
著者: 中山富雄1
所属機関: 1国立がん研究センター社会と健康研究センター検診研究部
ページ範囲:P.144 - P.149
文献購入ページに移動◆わが国のがん検診は多種多様な実施主体によって,対象臓器,検診手法,対象年齢,検診間隔などが無秩序に行われてきた.
◆自治体検診は1999年前後の「がん検診無効論」や「検診費用一般財源化」などによって大混乱を招いたが,ガイドラインの整備や精度管理手法の確立・普及が進んでいる.職域検診は実施主体もさまざまで,福利厚生の一環としてがん検診が行われており,規制を掛ける状況ではない.
◆検診の不利益を被りやすい高齢者の検診受診増加が問題となってきた.受診抑制を高齢者に理解してもらうのは困難であるので,がん予防から介護予防への円滑なシフトが必要である.
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