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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生84巻3号

2020年03月発行

文献概要

特集 がん検診—見えてきた問題にどう取り組む?

肺がん検診の現状と将来—胸部X線,喀痰細胞診,低線量CT

著者: 佐川元保1 菅原崇史2 石橋直也2 三友英紀2 佐々木高信2 野々村遼2 大島穣2 近藤丘2 田畑俊治2

所属機関: 1東北医科薬科大学医学部光学診療部 2東北医科薬科大学医学部外科学第二(呼吸器外科)

ページ範囲:P.168 - P.173

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【ポイント】
◆わが国で推奨されている肺がん検診は,40歳以上全員に対する胸部X線写真と,50歳以上の重喫煙者に対する喀痰細胞診の併用法である.
◆肺がんCT検診は低線量で行う必要がある.有効性が未確定のため,ガイドラインでは推奨に至っていない.
◆精度管理は最重要である.各学会がガイドラインや手引きなどを公表しているので,参考にすべきである.

参考文献

1)肺がん検診委員会:肺がん検診の手引き—標準的な検診方法・精密検査手順・精度管理—.日本肺癌学会(編):臨床・病理 肺癌取扱い規約,第8版.pp187-209,金原出版,2017
2)前田寿美子,他:デジタル撮影とモニタ診断時代の胸部X線検査による肺がん検診の精度管理—とくに画質担保に向けて.肺癌57:65-68, 2017
3)日本肺癌学会集団検診委員会胸部X線による肺癌検診小委員会:肺がん検診のための胸部X線読影テキスト.金原出版,2012
4)平成18年度 厚生労働省がん研究助成金 厚生労働省「がん検診の適切な方法とその評価法の確立に関する研究」班:有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン.http://canscreen.ncc.go.jp/guideline/haigan.html
5)日本CT検診学会:肺がんCT検診ガイドライン.https://www.jscts.org/index.php?page=guideline_index
6)佐川元保,他:PSA検診は有効か がん検診の有効性評価の考え方 PSA検診の有効性を証明するためには何が必要か? 臨泌64:881-888, 2010
7)佐川元保,他:日本における低線量CT肺がん検診の有効性評価のための無作為化比較試験(JECS Study)の現況.CT検診26:8-17, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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