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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生84巻4号

2020年04月発行

文献概要

視点

タバコが奪う人権・環境・平和

著者: 来馬明規1

所属機関: 1とげぬき地蔵尊髙岩寺

ページ範囲:P.210 - P.211

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「受動」喫煙防止はおかしな標語
 東京オリンピックに向けてタバコ規制強化が始まった.しかし,その目的は「受動喫煙防止」であって,世界保健機関(WHO)が目指すタバコ製品の非正規化や製造販売・広告の制限強化1)ではない.本来の目的は,タバコ製品の課税を「罰則」として強化し,新型タバコを含めたニコチン製品の補給具,補給所,宣伝行為をなくして喫煙者を卒煙に導くことである.
 読者諸兄は以上の論点をすでにご存じと思うので,本稿では視点を変えて,タバコ製品の生産から廃棄までの経過に焦点を当てる.すると,タバコが人種差別や地球規模の環境破壊も顧みずに利益追求を企てていることが見えてくる.

参考文献

1)一般社団法人 日本禁煙学会 理事 松崎道幸(訳):タバコによる世界的大流行に関するWHO報告書.http://www.jstc.or.jp/uploads/uploads/files/information/WHO%20Report2019.pdf
2)Markus Wanzeck, Zeitenspiegel Reportagen:Rauchen schadet ihrer Gesundheit. https://www.zeitenspiegel.de/workspace/media/documents/zs_or_malawi_neon-1300367913.pdf
3)「風をつかまえた少年」公式サイト.https://longride.jp/kaze/
4)Novotny TE, et al:Tobacco Product Waste:An Environmental Approach to Reduce Tobacco Consumption. Curr Environ Health Rep 1:208-216, 2014
5)Farber M:Bird in Florida spotted feeding baby chick cigarette butt:‘Absolutely disheartening’. FOX News. https://www.foxnews.com/science/bird-florida-cigarette-butt

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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