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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生84巻7号

2020年07月発行

文献概要

連載 今さら知らないといえない 科学技術イノベーション—iPS,AIを説明できますか・2

ゲノム医療

著者: 武藤香織1

所属機関: 1東京大学医科学研究所ヒトゲノム解析センター公共政策研究分野

ページ範囲:P.474 - P.478

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はじめに
 2019年6月にがんゲノムパネル検査の保険適用が始まり,本格的にゲノム情報を活用する医療の幕が開いた.がんのみならず,希少疾患や生活習慣病に至るまで,医療の現場でゲノム情報が今後,ますます活用されるようになる.本稿では,公衆衛生の専門家が最低限持っておくべきゲノム医療に関連する知識について概説する.また,それぞれの現状と課題についても述べる.

参考文献

1)日本遺伝性腫瘍学会ガイドライン委員会・倫理審査委員会:「家族性腫瘍における遺伝学的検査の研究とこれを応用した診療に関する指針(2019年版).http://jsht.umin.jp/information/opinion/download/guideline2019040101.pdf
2)AMED:IRUD 未診断疾患イニシアチブ.https://www.irud.jp/
3)厚生労働省:全ゲノム解析等実行計画について.https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08564.html
4)経済産業省:個人遺伝情報ガイドラインと生命倫理.https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/bio/Seimeirinnri/
5)遺伝情報取扱協会:個人遺伝情報を取扱う企業が遵守すべき自主基準(個人遺伝情報取扱事業者自主基準).https://aogi.jp/news-11/
6)厚生労働省:がんゲノム医療推進コンソーシアム懇談会 報告書.https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000169238.html
7)難病情報センター:新たな難病の医療提供体制について.https://www.nanbyou.or.jp/entry/5860
8)国立がん研究センター:がんゲノム情報管理センター.https://www.ncc.go.jp/jp/c_cat/index_kan_jya.html
9)有森直子,他(編著):遺伝/ゲノム看護.医歯薬出版,2018
10)全国遺伝子医療部門連絡会議.http://www.idenshiiryoubumon.org/
11)李怡然,他:ゲノム医療時代における「知らないでいる権利」.保健医療社論集 29:72-82, 2018
12)武藤香織:「遺伝子検査」へのダブルスタンダードと不透明な未来.科学技術社会論研究 17:129-139, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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