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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生84巻8号

2020年08月発行

文献概要

視点

21世紀グローバリゼーション時代に改めて「健康」を問う

著者: 林田雅至1

所属機関: 1大阪大学COデザインセンター社会イノベーション部門

ページ範囲:P.492 - P.493

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国家資格「衛生管理者」の存在価値
 『日本列島改造論』(田中角栄・著)がベストセラーとなった1972年,いわゆる労安衛法(Occupational Safety and Hygiene Act)が施行され,疾病の予防措置などを担う国家資格「衛生管理者(Health Supervisor)」は旧法(1966年)などですでに位置付けられていた.衛生管理者は,非医療系人材も取得可能であることから,職場にも資格を有する同僚がいたりする.ただ,資格よりも技術立国として製造現場での安全が最優先される.1961年世界でも類を見ない国民皆保険制度が始まり,「健康権」の絶対的保障があるためか,衛生管理者が産業医,保健師のはざまで中ぶらりんになったというのは,50年前に資格を取られ,長く保健行政に深く関わってこられたある老翁医療職の率直な意見である.

参考文献

1)公益財団法人・大阪公衆衛生協会:ストップ結核パートナーシップ推進事業 https://www.osaka-u.ac.jp/ja/news/seminar/2020/01/8652

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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