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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生84巻9号

2020年09月発行

文献概要

特集 スマホ・ネット・ゲーム依存対策—子ども・若者を守る!

依存症相談拠点でのギャンブル等依存症やゲーム障害への相談・回復支援—東京都立中部総合精神保健福祉センターでの取り組み

著者: 菅原誠123

所属機関: 1東京都立中部総合精神保健福祉センター 2東京都医学総合研究所 3高知大学

ページ範囲:P.590 - P.596

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【ポイント】
◆ギャンブルやゲームなどへの行動嗜癖の形成は,薬物依存同様の快楽報酬系のメカニズムによるものと考えられ,薬物再乱用防止目的等で用いられている集団心理療法による治療効果が期待される.
◆嗜癖の問題の背景には発達障害や精神病性の障害などがあることが少なくないことから,精神科医の助言を受けて対応を検討することが望ましい.
◆さまざまな窓口への嗜癖や依存に関する相談が,依存症相談拠点への相談,あるいは専門病院への受診につながり,治療に結びつく仕組み作りが重要である.

参考文献

1)宮田久嗣,他:アディクションサイエンス—依存・嗜癖の科学.朝倉書店,2019
2)Koepp MJ, et al:Evidence for striatal dopamine release during a video game. Nature 393:266-268, 1998
3)Hou H, et al:Reduced striatal dopamine transporters in people with internet addiction disorder. J Biomed Biotechnol 2012:854524, 2012
4)国立研究開発法人日本医療研究開発機構:障害者対策総合研究開発事業「ギャンブル障害の疫学調査,生物学的評価,医療・福祉・社会的支援のありかたについての研究」(平成28〜30年度) 研究開発代表者:松下幸生
5)大久保純一郎:インターネット依存傾向と発達障害傾向の関連性について—ADHD傾向に関する探索的調査—.帝塚山大学心理科学論集2020(3):45-49, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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