公衆衛生84巻9号

2020年09月発行

特集 スマホ・ネット・ゲーム依存対策—子ども・若者を守る！

学校におけるスマホ・ネット依存の予防教育

著者： 豊田充崇¹

所属機関： ¹和歌山大学大学院教育学研究科教職開発専攻(教職大学院)

ページ範囲：P.597 - P.602

【ポイント】
◆学校では「治療」までは期待せず，その予防および依存傾向にある児童生徒の実態把握や軌道修正の「きっかけづくり」を重視したい．
◆現行の学校カリキュラムの中で，どの教科・どの単元でスマホ依存の予防教育を実施できるかを明確に位置付ける．
◆単なる注意喚起だけではなく，「判断力」を養うために，ワーク形式の授業実践が効果的であり，そのための指導教材を開発・提供した．

参考文献

1)文部科学省：平成29・30年改訂学習指導要領のくわしい内容—改訂に込められた思い．https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1383986.htm

2)文部科学省：平成29・30年改訂　学習指導要領，解説等．https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm

3)和歌山大学：明日から即実践できる　情報モラル指導用教材サイト(豊田研究室)．http://web.wakayama-u.ac.jp/~toyoda/mrl2/

1)豊田充崇：ゲーム依存に対する予防教育．医のあゆみ 271:597-604, 2019

2)豊田充崇：対話的な学びを重視した情報モラル指導用教材の開発とその有効性．和歌山大学教職大学院紀要(学校教育実践研究) 3:21-28, 2019

3)豊田充崇：考え議論する道徳教育のススメ—これからの情報モラル教育．道徳ジャーナル 97号：2-3, 2018