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予防と臨床のはざまで
予防と臨床のはざまから見るコロナ(その4)
著者: 福田洋1
所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学
ページ範囲:P.624 - P.624
文献購入ページに移動6月4日,米国・欧州で職域ヘルスプロモーションを手掛けるWolf Kristen氏から「産業保健とコロナについての国際ウェビナーで発表しないか?」とのお誘いをいただき,トップバッターで発表させていただきました.時間は全体で90分,演者は5名で,日本,タイ,シンガポール,インド,UAEから,各国のコロナの現状と産業保健分野での取り組みについて報告がありました.私も日本での1号症例のニュース,クルーズ船を含む政府の対応,自粛の効果,企業のコロナ対応についてお話しました.興味深かったのは,自粛の程度に差こそあれ,各国ともにテレワークの健康影響とその支援の話題が多かったことです.Kristen氏からは,英国での調査結果ではテレワークで身体的・精神的・生活習慣に影響が出ており,多くの方に睡眠障害,頭痛や目の疲れ,運動不足,食生活の乱れ,飲酒量増加がみられるとのお話がありました.実はこの日は,午前は横浜にある大学の遠隔授業,午後は診療後に国際ウェビナーで発表し,夕方はさんぽ会6月月例会のZOOM開催と,自席にいながらまさに「新常態」な1日でした.
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