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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生85巻10号

2021年10月発行

文献概要

特集 社会につながれない 隠されたひきこもり—8050問題

ひきこもりに対する地域支援

著者: 辻本哲士1

所属機関: 1滋賀県立精神保健福祉センター

ページ範囲:P.674 - P.679

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【ポイント】
◆ひきこもりは社会問題として心に傷を負い,対人交流を避け,身を守っている状態である.ひきこもりそれ自体より,ひきこもりによって生じる生活困難が課題になる.
◆ひきこもり支援は公的制度によって衣食住を保障し,当事者が動きだせる環境を整備することである.多機関・多職種による多様性・継続性のある地域体制が必要になる.
◆ひきこもりからの回復は就学・就労ではなく,社会と接触しながら孤立せずに生活することである.「ひとり生活も楽しい,社会生活も楽しい」を目指す.

参考文献

1)辻本哲士:ひきこもりに対する地域支援.こころの科学 212:22-28, 2020
2)伊藤順一郎,他:10代・20代を中心とした「社会的ひきこもり」をめぐる地域精神保健活動のガイドライン(暫定版)—精神保健福祉センター・保健所・市町村でどのように対応するか・援助するか.地域精神保健活動における介入のあり方に関する研究 平成12年度総括研究報告書,平成12年度厚生科学研究障害保健福祉総合研究事業:167-188, 2001
3)斎藤万比古,他:ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン.思春期のひきこもりをもたらす精神科疾患の実態把握と精神医学的治療・援助システムの構築に関する研究 平成19〜21年度総括研究報告書,国立国際医療センター国府台病院児童精神科:89-155, 2010
4)藤澤隆史,他:児童期虐待体験(ACE)が脳発達に及ぼす影響と養育者支援へ展望.精神誌 122:135-143, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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