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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生85巻11号

2021年11月発行

文献概要

特集 感染症対策の変化と進化—コロナがもたらしたもの

新興感染症検査技術の進化—CRISPRを用いたCOVID-19迅速診断法

著者: 吉見一人12

所属機関: 1東京大学医科学研究所 先進動物ゲノム研究分野 2東京大学医科学研究所 システム疾患モデル研究センターゲノム編集研究分野

ページ範囲:P.746 - P.750

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【ポイント】
◆新興感染症の感染拡大を抑えるためには,迅速かつ正確な検査技術が重要である.
◆COVID-19迅速診断法において,PCR検査法や抗原検査法だけでなく,ゲノム編集技術CRISPRを活用した方法が注目されている.
◆CRISPR診断は特異性の高さと簡便かつ迅速に検査できることから臨床現場即時検査への実用化が期待されている.

参考文献

1)Gootenberg JS, et al:Nucleic acid detection with CRISPR-Cas13a/C2c2. Science 356:438-442, 2017
2)Chen JS, et al:CRISPR-Cas12a target binding unleashes indiscriminate single-stranded DNase activity. Science 360:436-439, 2018
3)Morisaka H, Yoshimi K, et al:CRISPR-Cas3 induces broad and unidirectional genome editing in human cells. Nat Commun 10:5302, 2019
4)Yoshimi K, et al:Rapid and accurate detection of novel coronavirus SARS-CoV-2 using CRISPR-Cas3. medRxiv 2020.06.02.20119875, 2020
5)Broughton JP, et al:CRISPR-Cas12-based detection of SARS-CoV-2. Nat Biotechnol 38:870-874, 2020
6)Joung J, et al:Detection of SARS-CoV-2 with SHERLOCK One-Pot Testing. N Engl J Med 383:1492-1494, 2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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