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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生85巻12号

2021年12月発行

文献概要

投稿・活動レポート

令和2年7月豪雨災害対応の保健所による振り返り—その1:災害時健康危機管理支援チーム(DHEAT)の受援

著者: 劔陽子12 椎葉加奈3

所属機関: 1熊本県県北広域本部保健環境福祉部 2菊池保健所 3熊本県人吉保健所(総務福祉課)

ページ範囲:P.855 - P.859

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 熊本県人吉保健所は,熊本県の南部に位置する,1市4町5村を管轄している県型保健所である.管轄区域の面積の8割が森林で占められ,圏域を貫くように球磨川が流れている.2020(令和2)年7月4日,球磨川が氾濫して管内全域で被害が生じた.特に球磨村,人吉市,山江村,相良村では被害が大きかった.発災直後には管内で43カ所の避難所が開設され,最大1,807人が避難した.そのような中,保健所は,医療機関被災状況把握と医療調整,避難所の立ち上げ・運営支援や避難所における食品を含む衛生環境管理や感染症予防活動,災害廃棄物に関すること等々,さまざまな災害対応に従事した.新型コロナ感染症対応が注目されている時期の災害であり,避難所における新型コロナウイルス感染症対応についてはさまざまなところから原稿や講演の依頼があったので別稿1)を参考にしていただければと思う.しかし,その他の部分については,十分な検証ができていないと感じている.本稿では,特に災害時健康危機管理支援チーム(disaster health emergency assistance team:DHEAT)の活動に関することを,振り返ってみる.

参考文献

1)劔陽子:令和2年7月豪雨災害における新型コロナ対応.公衆衛生情報50(8):8-9, 2020
2)熊本県人吉保健所:令和2年(2020年)7月豪雨災害対応検証記録.https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/life/90333_127164_misc.pdf
3)球磨村:公式ウェブサイト.https://www.kumamura.com/gyousei/
4)劔陽子,他:熊本地震後超急性期から亜急性期における保健所の災害対応活動.日本公衆衛生雑誌65:755-768, 2018
5)熊本県:災害時保健所業務支援チーム派遣要領(暫定版).https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/48913.pdf
6)厚生労働省健康局健康課長:災害時健康危機管理支援チーム活動要領について(健健発0320第1号).平成30年3月20日 https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000198472.pdf

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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