公衆衛生85巻2号

2021年02月発行

特集 飲料水の安全と安心の確保

飲料水の安全，安心

著者： 秋葉道宏¹

所属機関： ¹国立保健医療科学院生活環境研究部

ページ範囲：P.66 - P.71

【ポイント】
◆水道の使命は，全ての国民が，安全で，安心して飲用できる水の確保と均衡のとれた負担で，格差のない給水サービスを受けられることである．
◆水道法の規制適用対象外の水道は，地域の実情に通じた地方公共団体が必要に応じて条例や要綱等を制定し，規制措置を講ずる．
◆飲料水健康危機管理実施要領には，国立保健医療科学院の役割が明文化されている．

参考文献

1)水道法制研究会：水道法逐条解説，第4版，日本水道協会，2015

2)国土交通省水管理・国土保全局水資源部：令和2年版日本の水資源の現況，2020年　https://www.mlit.go.jp/common/001371909.pdf

3)東京都水道局：くらしと水道，2015年　https://www.waterworks.metro.tokyo.jp/kurashi/shiyou/jouzu.html

4)空気調和・衛生工学会：空気調和・衛生工学便覧(第14版)，2010年2月

5)島崎大，秋葉道宏，他：医療における水供給の課題—災害時の医療用水確保および人工透析用水の利用を例として—，保健医療科59:100-108，2010

6)厚生労働省医薬・生活衛生局水道課：平成30年度水道の種類．2020年　https://www.mhlw.go.jp/content/000624218.pdf

7)日本水道協会：地下水引用専用水道等に係る水道料金の考え方と料金案．2019年3月

8)厚生労働省健康局：飲料水健康危機管理実施要領．2013年10月　https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000046615.pdf

9)岸田直裕，秋葉道宏，他：我が国における過去30年間の飲料水を介した健康危機事例の解析(1983〜2012年)．保健医療科学 64:70-80, 2015