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文献詳細

雑誌文献

公衆衛生85巻2号

2021年02月発行

文献概要

特集 飲料水の安全と安心の確保

飲料水のリスクコミュニケーション

著者: 浅見真理1

所属機関: 1国立保健医療科学院生活環境研究部 水管理研究領域

ページ範囲:P.100 - P.104

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【ポイント】
◆水質事故時は,リスクコミュニケーションの中でもクライシスコミュニケーションが必要である.
◆「正しくこわがる」のはなかなか難しい.受け手の意思決定に関わるので,準備と丁寧な情報提供が必要である.
◆リスクを軽視せず警告を発することが重要で,安易に安全宣言を発すると後の信頼回復が難しくなる.

参考文献

1)厚生労働省:リスクコミュニケーションとは.https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00001.html
2)厚生労働省:水道水における放射性物質対策について検討会報告(中間取りまとめ).2011年6月 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001g9fq.html
3)厚生労働省:生活衛生・食品安全部水道課長通知 水質異常時における摂取制限を伴う給水継続の考え方について.生食水発0331第2号,2016年3月 http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000120322.pdf
4)厚生労働省:平成28年度第1回水質基準逐次改正検討会資料2 亜急性参照値について.2016年8月 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001g9fq.html
5)浅見真理,他:水道に関連する化学物質の環境汚染とその対応.環境化学29:107-115, 2019
6)大野浩一:利根川水系ホルムアルデヒド水質事故をめぐる考察と給水停止に対する住民のパーセプションについて.日本リスク研究学会誌23:81-85, 2013
7)欅田尚樹:医師に求められる放射線教育.医療放線防Newsletter 70:16-23, 2014
8)吉川肇子,他:危機管理マニュアル どう伝え合う クライシスコミュニケーション.イマジン出版,2009
9)岡直弘,他:迅速なクライシスコミュニケーションの重要性—水道水中の放射性物質検出と飲用制限—.第25回公衆衛生情報協議会研究会講演集.pp42-43, 2012
10)浅見真理:放射性物質による水質汚染事故対応とリスクコミュニケーションの事例.水道59(5):29-37, 2014
11)寺田寅彦:小爆発二件.寺田寅彦随筆集第五巻,岩波書店.1948(青空文庫所収 http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2507_13840.html)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1170

印刷版ISSN:0368-5187

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